ジオン注射

ジオン注射は2005年より保険適用で受けることが可能になりました。
この注射は、ジオンというお薬を痔核に注射することで、痔核を硬く・小さくすることで解消させることを目指します。一回の注射で効果が期待できるため、手術と同じくらい根治治療に有効な手段と考えられています。これまでは切除が必要だった内痔核（いぼ痔）に対しても、ジオン注射が有効なケースが増えてきております。

ジオン注射は肛門の外に飛び出した内痔核の治療に効果を発揮します。注射で痔核内の血流を抑制し、痔核が硬く・小さくなることで、痔核が粘膜に固定・癒着するようになります。
当院では痛みが少ない短期滞在治療に対応しており、注射翌日には出血が治まり、数日経つと痔核が飛び出ないようになります。

当院ではジオン注射治療の実績が豊富にありますが、深刻な副作用が起こった患者様はいらっしゃいません。治療後に肛門周辺に若干の痛みや違和感が生じた方はいらっしゃいますが、翌日になるとこうした症状も改善されております。また、術後1～2週間で排便の際の軽度の出血が起こる方もいらっしゃいますが、治療後1週間目の経過観察の際に処方する軟膏を1週間程度使って頂ければ防止できますので、当院の患者様は治療後1週間目に必ず再来院頂いております。

また、ジオンの成分であるアルミニウム化合物の悪影響を懸念される方もいらっしゃいますが、しっかりと水分補給をすれば注射後24時間以内に化合物が尿として体外に出ますのでご安心ください。